Windowsタブレットを買うならThinkPad 8と決めている人には非常に残念。人気のためとパーツ供給が追いつかず、ThinkPad 8は現在一時販売停止中です。
すでに発注済みで、到着を待ちわびている人も多いと聞きます。
今回試用してみて、指名買い人気ナンバーワンになるのも頷けました。ThinkPad 8は、確かに現在発売されているWindows 8タブレット(Windows 8.1タブレット)の中で、頭ひとつ抜けた印象を与えてくれる機種です。
今回シンクパッド8を2週間ほど試用し、質感・スペックとも申し分のないと実感しました。
ただ、使ってみて感じるジレンマも。まずはその辺に触れていきたいと思います。
タブレットで何をしたいのか?
あえて言うまでもなく、タブレット端末にはiOS搭載のiPad、iPad miniそしてAndroidを搭載した各種Androidタブレットが存在します。
アプリを使いたい、ゲームをしたい、SNSを楽しみたい、動画を観たい……そんなニーズはiPadやAndroidタブレットで充分まかなえます。
両OSとも、タッチ操作に最適化されたインターフェースを持ち、2014年~2013年後半に発売されたタブレットを買えば、ほぼストレスなく様々なことを楽しめます。
圧倒的に足りないストアアプリ
それに対してWindows 8タブレットは、タッチ操作を前提としたスタート画面で使いたくなるWindowsストアアプリがiOS、Androidに比べて圧倒的に不足。
タブレットならではの楽しみ方をしたいと思った場合、Windows 8タブレットはまだまだ力不足と言わざるを得ません。
ではThinkPad 8を始め、Windows 8タブレットはダメなのか?と言えばそうではなく、比べるポイントが違うのだと今回試用して分かりました。
「Windowsが動く」ありがたさ
ThinkPad 8が搭載しているOSはWindows 8.1 Pro 32bit。
Windows 8から導入され、タイル状メニューが並ぶスタート画面と、今までのWindowsでお馴染みなデスクトップ画面の両方を利用可能。
画面サイズが小さいだけで、Windowsノートパソコンやデスクトップマシンとまったく同じ事が出来ます。
今回試用したThinkPad 8を手にして数日は、
- iPad、Androidの流儀が通用しない
- タッチ(スタート画面)で使えるアプリが少なすぎる
これらのことにストレスを感じていました。
Windowsをそのまま持ち歩く
スタート画面で、「こうしたいああしたい」に応えてくれるストアアプリの少なさにストレスを感じていた数日間。
ところが、「ThinkPad 8と外付けキーボード」のコンビで持ち歩くようになってからは、その便利さにドハマリ。
画面が小さいとは言え、普段使っているWindowsノートでの作業が出先でほぼ同じように行え、ExcelなどのOfficeアプリも外付けキーボードとのコンビで扱いやすく。
書類をMicrosoftのクラウドストレージサービス、OneDriveで同期させておけば、パソコンとThinkPad 8間の連携もスムーズ。
Windowsでなければやりにくい仕事が、どこにいても身軽にシームレスに行える。これが非常にメリット。
特に私の場合、文章の下書きに愛用しているエディタがノートパソコンとThinkPad 8両方で使え、仕事の効率アップにとても貢献してくれました。
使い始めた当初の戸惑いは消え、Windows 8タブレットならではの使い方を覚えてからは、毎日持ち歩かないと不安になるほどThinkPad 8依存症に。
「これはいい!」
となると手のひら返しに評価激変となる自分に少々呆れながら、ThinkPad 8についてさらにレビューその2でお伝えしていきます。