カーボン素材を用い、軽量かつ薄型、デザイン性にも優れたノートパソコンが、レノボThinkPad X1 Carbon。
「X1 Carbon」としては第3世代目となるこのモデル。「ThinkPad X1 Carbon 3rd Gen」と呼ばれているノートパソコンです。
(レノボ公式直販サイトでは「最新世代 ThinkPad X1 Carbon」という表記になっています)
今まで発売されたすべてのThinkPad X1 Carbonに触れており、昨年モデル(第2世代、「新しいThinkPad X1 Carbon」と呼ばれていました)ユーザーでもあります。
最新のThinkPad X1 Carbonをいじってみて、やや嫉妬混じりのレビューになりますが、購入検討されている方のお役に立てれば幸いです。
X1 Carbon 2015年モデルはネガをつぶした隙のない完成度
前モデルのThinkPad X1 Carbonを持っている身としては、この2015年モデルを日常で使ってみて、モノとしての良さをひしひしと感じてしまいます。
搭載されているCPUは第5世代インテルCoreプロセッサ(Broadwell)。Broadwellは、動画変換時の性能やバッテリー駆動時間の向上が見られます。
モバイルノートとして使われることも多いThinkPad X1 Carbonでは、バッテリー駆動時間の向上は歓迎される点。約17.8時間(JEITA1.0)のバッテリー駆動という表記がされていますので、半分としても8時間程度はバッテリーのみでの利用が可能かと。
手に触れる部分の改善は高評価
パソコンに限らず、電化製品や車など、メーカー側が「以前の形式は廃止。今後はこちら」とした機能は、ユーザー側から「戻して欲しい」「以前の方が良かった」という声をあげても、戻ることはまれ。
ところが、レノボは応えてくれました。2014年に発売された、大部分のThinkPadで廃止された左右独立したクリックボタン(ThinkPadクリックパッド)が復活!
2015年に発売された多くのThinkPadでクリックパッドが復活し、ThinkPad X1 Carbonでも再搭載されています。
ThinkPadを使う大きなメリットである、タッチパッド(トラックパッド)上部に設けられていたクリックボタンは、キーボード中央部にある赤いポッチ(トラックポイント)とあわせて使うことにより、キーボードに手を置いたまま、Windowsやアプリの様々な機能を使いこなすことが可能なすぐれもの。
トラックパッド上部の独立した左右クリックボタン。祝復活!(画像クリックで詳細へ)
2014年モデルのThinkPad X1 Carbonも、マウスと併用したり、トラックパッドに細かな設定を施すことで、ある程度の使い勝手は実現していましたが、やはり独立したクリックボタンがあると非常に便利です。
キーボード中央部のトラックポイントと左右クリックキーの組み合わせは、初めてThinkPadを使う人は少々戸惑うかもしれません。ただ、この2つに慣れてしまうと、とても効率的に様々なアプリを扱うことができます。
同程度のプライス・サイズ・重量でノートパソコン選びを迷った場合、ThinkPad X1 Carbonを選ぶ大きな理由になるとお考えください。
打鍵感、使い勝手とも良いキーボード
キーボードの良さについて語られることが多いThinkPad。X1 Carbon 2015年モデルも、以前と変わらぬ打ちやすいキーボードです。
2014年前モデルではファンクションキーがタッチタイプとなっていたものが、通常のキーボードの戻ったこともトピック。
大部分のユーザーには、通常タイプのファンクションキーが歓迎されるでしょう。(私はもう慣れました、タッチタイプのFnキー……)
軽くて薄いデザインの魅力は衰えず
私はThinkPad X1 Carbon 2014年モデルの他、Macも含め3~4台程度のノートパソコンを常用しています。
自己所有しているノートの中でも、ThinkPad X1 Carbonは飽きのこない優れたデザインだと感じています。第1世代モデルから触れていて、デザインに関しては非常にお気に入り。
(色合いは第1世代モデルが黒味が強く一番好みかも)
薄い一枚板のような質感ながら、堅牢さは問題なし。いつもながらのThinkPad品質でタフ。今回のThinkPad X1 Carbonも、MIL規格テストをクリア。
長く使える「買い」なノートパソコン
X1 Carbonついては、第1世代はある程度の期間、昨年モデルの第2世代はすでに1年程度使っています。
今回、最新第3世代X1 Carbonを使ってみて、間違いなく「買い」なノートだとおすすめできます。
静粛性に優れたファンと、熱で不快になることの少ないボディはとても快適。HDMI端子も装備していますので、大型テレビへの接続も楽。
X1 Carbonに装備された各種端子。(画像をクリックでX1 Carbon詳細ページ)
SSD搭載モデルでPCIe接続タイプを選べば、イライラさせられるラグも少なく、様々な作業の効率もアップ。
今回使ったX1 CarbonはWQHD(2560×1440)対応の14型IPS液晶を搭載。ディスプレイの質も問題ありません。
ビジネスに、個人利用に、モバイルノートしてもメインで使うノートとしても応用の利くノートパソコンです。
リニューアルして使いやすくなったレノボ公式直販サイトでは、X1 Carbonについてさらに詳しくチェックでき、非常に大きな割引率のクーポンも入手できます。
ぜひ公式直販サイトで、ThinkPad X1 Carbon 2015年モデル詳細をチェックしてみましょう。
(リンク先、「モバイルノート」またはページ下部「ノートブックThinkPad」を選択するとX1 Carbon詳細を確認できます)