ThinkPadシリーズの中でも、高性能なモバイルノートを揃えているのが「ThinkPad X シリーズ」。
Xシリーズを代表するモデルとして有名なのは、ThinkPad X1 Carbonでしょう。
X1 Carbonは2016年モデルで約1.18kgと、14型ノートとしては驚異的な軽さを実現しています。
ThinkPad X1 Carbon 2016年モデルの実機レビューはこちら
「X1」と同じネーミングを持ち、マルチな形状に変化させて使えるThinkPadが、ThinkPad X1 Yogaです。
先日、ThinkPad X1 Yogaをじっくり使う機会に恵まれましたので、「ThinkPad X1 Yoga実機レビュー」をお届けします。
※メーカー提供の試用機に基づくレビューです。
ThinkPad X1 Yogaの特長
ThinkPad X1 Yogaの特長は多数。最新の第6世代インテルCoreプロセッサ搭載、ThinkPad品質のボディ構造、セキュリティへの配慮、ビジネスノートとしての様々な工夫……などなど。
スペックの高さ、こだわりポイント多数ながら、ThinkPad X1 Yoga最大の個性は、ユーザーの使い方に合わせ4つの形状に変化させられるところでしょう。
- ラップトップモード
- スタンドモード
- テントモード
- タブレットモード
レノボ製ノートパソコンで「Yoga」と名前が付くモデルは、このように形状変化が可能。
4つのモードで使えるYogaの便利さに、ThinkPad品質を合体させたノート、それがThinkPad X1 Yogaです。
使うと実感、”Yoga”の便利さ
わたし自身、オーソドックスなクラムシェル型ノートを好むこともあり、ThinkPad X1 Yogaのように形を変えられたり、2in1タイプのノートにさほど興味は持っていませんでした。
ところが使ってみると、これが非常に便利!
メインの作業はラップトップモード。タッチパネルを生かした対面プレゼンの場合はテントモードやスタンドモードに変更。
精細なディスプレイに表示された動画や電子書籍などのコンテンツを楽しむ時はタブレットモード。
シーンに合わせた形に変更し使い続けると、自分の持っている普通のノートパソコンも画面をくるっと回転させてみたくなってきます。
なお、各モードへの変更は簡単。ボタンを押したりする必要はありません。
モードに合わせ、キーボードを自動的に格納
単純ながら良く考えられた作りだと感心させられるのが、「ラップトップモード→タブレットモード」への変化に合わせ、キーがボディ内に引き込まれ格納される仕組み。
キーボード部分がデスクや膝上、指などに接触することになるスタンドモードやタブレットモードの際、間違ってキーがタイプされ思わぬ動きをしないような配慮がなされています。
性能や使いやすさは文句なし
ノートパソコンとしての基本性能や各パーツの構成は、ハイエンドモバイルノートにふさわしいものとなっています。
CPUやディスプレイの性能に不満を感じることはないでしょう。2016年最新ノートとして一線級以上の性能を確保しています。
CPUは最新の第6世代インテルCoreプロセッサを採用。
試用機はCore i7-6500Uを搭載し、満足できる性能を見せてくれました。ThinkPadを使っていつも感心する、高負荷時でも耳障りになりにくいファンの音質。今回使ったThinkPad X1 Yogaも同様でした。
精細で見やすいWQHD液晶
試用機のディスプレイは、14.0型WQHD液晶 (2560×1440 IPS) マルチタッチパネル(10点)。
マルチモードに使えるThinkPad X1 Yogaのディスプレイは、もちろんタッチ対応。さらに2560×1440高解像度は写真や画像を表示させると、鮮明さが際立ちます。
低価格帯ノートに採用されることの多い、1366×768解像度ディスプレイ採用ノートを普段使っている人がThinkPad X1 Yogaに乗り換えると、その表示品質の素晴らしさに驚くことでしょう。
PCIe接続SSD
試用機には、オプション扱いになっている「PCIe接続SSD」が搭載されていました。
ファイルサイズの大きなPSDファイルの読み込み書き出しをさせたところ、わたしが普段使っているSATA接続SSDノートより明らかに高速。
テキストファイルを数個開くなどの作業では、PCIe接続SSDの恩恵を感じるのは難しいかもしれませんが、ファイルサイズの大きな画像を扱う機会の多い人は、ぜひ検討して欲しいオプションです。
(PCIe接続SSDなどのオプションはThinkPad X1 Yogaカスタマイズページでチェック可能です)
キーボードほか、ThinkPadならではの使いやすさは変わらず
形を変えられることに目が行きがちなThinkPad X1 Yogaですが、セキュリティへの配慮やタイピングしやすいキーボードなど、ThinkPadならではのクオリティは変わりません。
セキュリティー・チップ(TPM)や指紋センサーを搭載。
キーボードは他のThinkPad同様、質の良さを感じさせるものとなっています。
ThinkPad X1 Yoga、おすすめの構成
ThinkPad X1 Yogaは嬉しいことに、販売の中心となるのが日本国内米沢工場生産モデルです。
自分好みのカスタマイズを施し注文した場合でも、国内工場からの発送となるため、以前より短納期になったのは嬉しい点。
また、公式直販サイトの優れている点として、用途や予算に合わせたカスタマイズを施されたモデルがすでにラインナップされているところでしょう。
「ハイパフォーマンス」「ベーシック」などのパッケージに加え、メモリ増量モデルや大容量SSDモデルが販売されます。
細かな仕様発注をせずとも、使い方や予算に合わせたモデルを簡単に選ぶことが可能です。
様々なパッケージが存在するThinkPad X1 Yoga。当サイトおすすめのパッケージをご紹介してみましょう。
ThinkPad X1 YogaのOSはWindows 10 Home 64bitが標準インストールとなっています。必要に応じ、Windows 10 Proを選択してください。
ベーシックながら必要充分のカスタマイズ
- CPU:インテル Core i5-6200U プロセッサー (2.30GHz, 3MB)
- メモリ:8GB LPDDR3 1866MHz (オンボード)
- ディスプレイ:14.0型WQHD液晶 (2560×1440 IPS) マルチタッチパネル(10点)
- ストレージ:192GB ソリッドステートドライブ SATA
- ワイヤレス:インテル Dual Band Wireless-AC 8260(2×2) + Bluetooth 4.1 vPro非対応
価格を抑えつつ、ThinkPad X1 Yogaの美味しいところがすべて得られるカスタマイズです。
192GBではSSD容量が足りない……という場合は、256GB~へ変更を。
ハイパフォーマンスで不足のないカスタマイズ
- CPU:インテル Core i7-6600U プロセッサー (2.60GHz, 4MB)
- メモリ:16GB LPDDR3 1866MHz (オンボード)
- ディスプレイ:14.0型WQHD液晶 (2560×1440 IPS) マルチタッチパネル(10点)
- ストレージ:512GB ソリッドステートドライブ (PCIe-NVMe)
- ワイヤレス:インテル Tri-Band Wireless-AC 18260(2×2、WiGigおよびvPro対応) + Bluetooth 4.1
CPUはCore i7、メモリ量を16GBへ。基本スペックを高くしたこのカスタマイズは、どのような用途でも満足できるはず。
今回わたしもCore i7搭載ハイエンドモデルを使いましたが、非常に満足できる性能でした。
SSDはPCIe接続512GB。高速かつ大容量ストレージは、画像や動画の保存・編集などに不安を感じさせません。
「ワイヤレス」で選択したTri-BandのWiGig対応セットは、最新X1シリーズのトピック、WiGigを使いたい人には必須です。
WiGigの便利さについては、別ページThinkPad X1 Carbon実機レビューに詳しく掲載しているので、そちらをご覧ください。
ThinkPad X1 Yogaの割引クーポン
マルチな形状で様々なシーンに適応した使い方ができるThinkPad X1 Yoga。
ThinkPad X1 Yogaも、他のThinkPad同様、公式直販サイトのレノボ・ショッピングでWeb限定の割引クーポンが発行されています。
本記事公開時点で、ThinkPad X1 Yogaに対しては30%を超える割引率のクーポンコードが公開されています。
ThinkPad X1 Yogaの割引クーポンコード入手方法
まずはレノボ・ショッピングの
「Web広告限定ストア」にある
「モバイルノート」を選択しましょう。
モバイルノート内に、ThinkPad X1 Yogaのクーポンコードが表示されます。表示されたクーポンコードを控えておくか、コピーしてご利用ください。