ThinkPad X240レビュー2回目。X240レビューその1に続く今回。予定では、「X240、ここをこうして欲しかった」など、重箱の隅をつつくように難点を綴ろうと考えていました。
ところが急遽、2日間に渡りX240を外に持ち出し、モバイルノートとしての実力や性能を試せる機会に恵まれましたので、予定を変更してレビューしてみたいと思います。
1日目は電車移動。2日目は車移動でX240を連れ出してみました。
まず1日目。これがきつかった……。
埼京線は身体にもX240にもきつかった
何がキツかったかと言えば、朝のラッシュアワー。ちょうど混雑ピークの時間帯にあの埼京線に乗ることに。
東京圏の方以外には朝の埼京線の混み具合はお分かりいただけないと思いますが、それはそれはひどい物です。それでも以前よりは改善された気もしますがどうなのでしょう?
埼京線の混み具合
参考までに、朝の埼京線の混み具合が分かる動画をYouTubeからどうぞ。
動画内、混雑が分かり易い4分20秒付近から再生されるよう設定してあります。
[youtube=http://youtu.be/5zEBiwa4Qmk&start=260]
自宅を出る前から、埼京線の混み具合は分かっていましたし、ギュウギュウの電車内へお借りしている試用機を持ち込むのは少々、いやかなり勇気がいりました。でも持ち出してみなきゃ本当にX240はタフなのか分からないじゃないか?と理由を付け、いざ出発。
X240、重量は問題なし
X240を汎用のノートパソコンケース(緩衝材入りの、良くあるタイプのケース)に入れ、A4ファイルが入るこれも良くあるタイプのカバンに詰めて駅へ向かいます。
カバンにX240を入れ、駅まで15分の道のりを歩いてみて、重さはまったく気になりません。標準構成時のX240重量は約1.45kgです。試用機はSSD搭載機なので、これよりも軽いかもしれません。
X240の加圧テスト?
さて、問題の埼京線。この日は新宿駅まで埼京線を使います。赤羽駅を過ぎたところで車内はまさにすし詰め状態。昔は毎日これに乗っていたんだよなあ、などと回想に耽る余裕なし。久しぶりの満員電車に、足元がふらつく感じです。情けない。
そして何より気になるカバンへのプレッシャー。これまた情けないことに、久しぶりの満員電車でオドオドしていたせいか、よりによってカバン側面が車内のポールにモロ当たる状態。
十条駅に着いた際、背後からギューッと押されてカバンをポールに押しつける形に。この時は本当に焦りました。すぐにカバンを抱きかかえるような体勢に持ち替え、その後は何とか新宿まで危ない目には遭わずに到着。
新宿駅で電車を降り、改札を抜けたところでX240をチェック。
無事でした。いやもう、心底ホッといたしました。(壊れていたらもちろん弁償ですから……)
埼京線の十条~新宿間で、間違いなく今年一番嫌な汗をかきました。もちろん、今もこうしてX240でこのブログを書いていますので、動作も全く問題なし。
「耐久実験というのはメーカーの仕事であって俺がするもんじゃないでも加圧テストは合格だな」などと意味不明なことを考えながら、新宿駅都庁方面にある客先へ。
ThinkPad X240、出先での使用感
この日、客先到着後まずは先方のプレゼン。その後、私と先方担当者2名と打ち合わせ。昼食を挟んで午後は私からのプレゼンなどを行いました。
X240キーボードの良さを再度感じる
プレゼンの場ではヒアリングしながら要所をWordに打ち込み。この時、改めてThinkPad X240のキーボードの打ちやすさそして打鍵時の静かさを実感。
モバイルノートとは言え、ほぼ不満無く打てるキーのサイズ。そして力の入れ加減により、スムーズに静かに打てます。
ThinkPadに対しては、昔からのファンの方々が購入する・会社支給で使うものという印象を持つ人が多いと思います。そんな先入観にとらわれず、あまりパソコンに対してこだわりのない方々にこそ使ってもらい、このキーボードの良さを体感して欲しいんですよね。
Fnキーに設定されている項目も、仕事または日常使いで必要なものが設定されていてグッド。
ThinkPad X240キーボード部分。クリックでThinkPadクーポンコード配布ページへ。
やや難を感じたトラックパッド
ただ苦労したのが、フラットになったトラックパッドの扱い。
ThinkPad X240レビューその1では、物理的なキーがなくなったことへ前向きな意見を述べました。これは今でも変わっていません。
ただ少々困ったのは、トラックパッドの右部分を押し込んで右クリックを行いたい場合です。
意識しながらトラックパッド右部分を押し込まないと、右クリックとして認識してくれないことがありました。
速いペースでキーボードを叩いている際、このことで思考を妨げられたり、効率を低下させられたりする場面が。
私はトラックポイントを積極的に使うタイプではありませんので、フラットなトラックパッドで発生するこの動き、まだ許容範囲です。対してトラックポイント+物理的なクリックボタンの組み合わせが馴染んでいるThinkPadユーザーの方々には、とても歯がゆく感じられると思います。
バッテリー持ちもOK
この日昼食を挟んで午後4時まで客先で過ごしました。
試用機は内蔵の3セル リチウム・ポリマー バッテリー+外付け3セル リチウム・ポリマー バッテリー(リアバッテリー)という構成。
午後4時まで使用してバッテリー残は17%程度。ディスプレイの輝度をかなり上げて使用していても、まだ1時間以上は使えた印象です。
この日、Officeソフト以外に、数回PhotoshopとAdobe Bridgeを立ち上げ使用しています。テキスト中心の仕事であれば、3セル+3セルの構成でも使えることが分かりました。外付けバッテリーはさらに長時間利用可能な6セルタイプも選択可能なので、モバイル利用の多い人はそちらを選べば安心かと。
余談
こちらの得意先、社内で使用しているWindows OSは7とVista。この組み合わせは多く見られますね。ちなみにこちらはIT系の会社さんではありません。
持ち込んだThinkPad X240はOSをWindows8.1にしていることもあり、特にご年配の方々から「Windows8、使いにくいんだろ?」と度々聞かれました。改めてWindows 8の悪いイメージに驚きました。
確かにWindows 8は使っていて溜息な場面もしばしば。しかしWindows 8.1は最高に使いやすいと思っています……個人的には。うーん。
最軽量ではないが、優れたモバイルノート
このThinkPad X240よりややディスプレイサイズの小さい11インチクラスでは、驚きの軽量さを誇るモデルも存在します。
今回は意図せずして加圧耐久試験を行ってしまいましたが、この面でもさらに上を行くとされるノートもあります。
ですがこのThinkPad X240は、「重量・耐久性・バッテリー持続時間」などバランスに優れ、さらに特筆すべきおすすめポイントとして、とても打ちやすいキーボード。これです。
スペックだけでは見えないフィーリングの部分。この部分の良さを感じさせてくれるモデルです。
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ThinkPad X240、さらにおすすめなポイントもあります。
そのおすすめポイントはThinkPad X240レビューその3 車移動の一日にて。